どうも、ドミナゴです。
幼稚園~高校生までよく通っていたゲームセンターについての思い出を紹介しています。
今回は「カツアゲ事件」です。
さわやかにカツアゲされる
カツアゲをWikipediaで調べてみますと、「金銭の強制搾取を指す、盗人・不良仲間が主に使用する隠語」とありました。
そう、まさに金銭の強制搾取をされたことが中学生の時にありました。
2回ほど!
一度目は、デパートの屋上にあった遊園地に併設されていたゲームコーナーでやられました。
僕が「タイムパイロット」で遊ぶか、「スペースウォー」にしようか迷ってウロウロしていたところ、突然2~3人の中学生に囲まれてしまいました。
そのうちの一人が、
「100円くれや。」
と、ともだちに話しかけるようなトーンで言ってきました。
もちろん面識もありませんし、初めての会話が「金よこせ」という失礼極まりない輩です。
一瞬固まったのち、チキンな僕は抵抗することもできず、素直に手に握っていた100円を渡しました。
無抵抗だったのが幸いしたのか、奴らはそれ以上の要求をせず僕の前から立ち去っていきました。
初めてのカツアゲという出来事に意気消沈し、その日はゲームをせずに家に帰りました。
帰り道で、
「これがカツアゲなんだ。現実にあるんだ。」
と思いながら、フラフラと自宅に戻ったことを覚えています。
友人が驚愕の対抗手段を行使
二度目は、本格的なカツアゲをされました(笑)。
友人と2人で、いつもは行かないゲームセンターに出張して遊んでいたときのことです。
別の校区の見るからに不良の中学生が、僕たちの元に近づいてきて耳元でささやきました。
「ちょっと、表にでろや。」
相手は4~5人で、こちらは2人です。
素直に従わざるを得ず、ゲーセン裏の薄暗い小道に連れて行かれました。
僕たちを取り囲んだ不良どもは、今度は大声で、
「お前ら財布出せや!」
とリーダー格の男が凄んできました。
僕がその剣幕に完全に固まっていると、横の友人が驚く行動に出ました。
突然、大泣きしだしたのです。
初めて見る友人の号泣に、自分もびっくりしましたが、カツアゲ野郎どももちょっと怯んだようで、
「せ、千円で許したるから、出せや。」
と、明らかにトーンダウンした声で僕たちに言いました。
友人は、ポケットから千円札を取り出しながら、
「ごめんなさい、これで許してください、うわぁぁぁぁ~~~~っ。」
と、さらに大きな声で泣き出したのです。
結局、奴らは差し出した千円を奪うように受け取り、その場から立ち去りました。
一瞬の静寂の後、僕がボーっとしていると、友人はガッ!とこちらを見てこう言いました。
「おい、どうだった俺の演技。」
と。
しかも満面の笑みで。
僕は、カツアゲと友人の嘘泣きとのダブルショックで、しばらく何も言うことができませんでした。
「被害が最小限で助かったよな。」
と、友人は呆然とする僕の肩をポンと叩きました。
我に返った僕は、さっきのお金を折半しようと提案し、友人に500円を渡して家路につきました。
その夜僕は、お風呂の中で今日の出来事を思い返しながら、
「あいつは大人だな。」
と妙に感心したことを覚えています。
ゲーセンの思い出については、これからもみなさんにご紹介できればと思います。
ゲーセンについては、以下も読んでいただけたら幸いです。
では、また。