どうも、ドミナゴです。
今回は、私が昨日読み終えた本と、読みながら思い出した祖父のことについてお話できればと思います。
「満州国演義」読了
ようやく「満州国演義」を読み終えました。
この本は、船戸与一最後の作品で全9巻という超大作歴史小説です。
読むのに半年以上かかりましたが、その間、戦前から戦後までを追体験しているようで、とても興味深く読み続けることができました。
中国の歴史が好きで多くの本を読んできましたが、近代日本と満州国についての知識がほとんど無く、この小説を読んでようやく、ほんの少しではありますが理解できたような気がします。
学校の授業でもほとんど触れられることのないこの時代について学ぶには、良い小説なのではと思います。
公園での事故と祖父の対応
この小説を読んでいるときに、ふと思い出したことがあります。
それは私が小学校高学年のころのお話です。
近くの公園で祖父と妹と遊んでいたときのことです。
私は誤って遊具に顔面から激突し、永久歯の前歯を2本折ってしまいました。
私は起きたことに呆然とし、妹は私の血だらけの顔を見てパニックとなり泣き出してしまいました。
その時の祖父の行動を思い出したのです。
祖父は普段から余計なことは喋らず、ただ静かに暮らしているような人でした。
正直、おっとりとしたおじいちゃんだな、ぐらいにしか思っていませんでした。
しかし、この事故の直後、祖父は私のところに近づいてきて肩を抱きしめながら
「大丈夫だよ。すぐに病院に行けば問題ないからね。」
と放心状態の私を諭すように、ものすごく冷静に振る舞ってくれたのです。
あのとき祖父が僕と一緒にパニックになっていたら、トラウマとして残っていたかもしれないのですが、ほんとうに穏やかに僕を見守ってくれたことに、今更ながら感謝しています。
祖父はもう亡くなっていますので、あのときどういう気持だったのか聞くことはできませんが、人間いざというときの行動がとても大事なんだと、このとき教えてくれたような気がします。
祖父の戦争体験
そう、この話をなぜ思い出したのかというと、これは後から父に聞いたのですが、祖父は戦争中に中国の重慶あたりに兵士として駆り出されていたのだそうです。
父は好奇心からいろいろと戦争中の話しを聞こうと思ったらしいですが、祖父はあまりそのことを話したがらず、「死体の横で飯を食べた」など1つ2つのエピソードを話すのみでいつもごまかされていたそうです。
父いわく「祖父はそこで相当悲惨な体験をしたが、その内容を息子に話すのはよろしくない」と思ったのではないかということです。
「満州国演義」にも悲惨な話はいろいろと出てくるのですが、今あらためて考えると、そんな経験があったからこそ、私の事故にもパニックにならず冷静に対応できたのかなと想像するのです。
結局、祖父の冷静な行動と両親がすばやく歯医者さんに連れて行ってくれたおかげで、うまく治療することができました。
今は、インプラントになってしまった前歯ですが、そこには祖父との思い出がつまっています。
今回は、ここまでということで、これからも子供の頃の話をご紹介できればと思います。
思い出については、以下の記事もお読みいただければ幸いです。
それでは、また。