どうも、ドミナゴです。
趣味として古い本や雑誌を読んでいます。
今回は、1983年に発売されたMSX Magazine創刊ZERO号とBeep1989年6月号から、私が面白いと思った記事を2本を抜粋してご紹介できればと思います。
楳図かずおとコンピュータ
まずはMSX Magazine創刊ZERO号に載っていた楳図かずおさんのインタビュー記事からです。
1983年はMSXコンピュータが各メーカーから発売され始めた時期であり、パソコンなるものがまだ一般的に普及する前の時代です。
この雑誌を読むと、コンピュータで何ができるかイマイチピンときておらず、身構えている人が多かったのがわかります。
そんな中で、楳図さんの記事は特別でした。
コンピュータってのは、なんとなく僕思うのに、人間そのものを追求しているよーな気がしてならないんですね。システムとしては、脳みそもコンピュータも同じよーなものだと思うんです。だから、コンピュータそのものを追求するってことは、脳味噌を追求していくってことになると思えるんです。コンピュータのことを考えていくと、人間って何なんだろうという部分にいっちゃいますね。
これが約40年前のインタビューだということに驚きますね。
AIに置き換えたら、今書かれた記事と言われても気が付かないかもしれません。
さすが「楳図かずお」というところでしょうか。
また、以下の部分もAIから人類が教わるという話そのものですね。
今のとこ、人間の話し相手って人間しかいないから、同じレベルで意見交換しているだけで、なんとなく慰め合っているだけという感じでしょ。それ以上のものをもらおうと思うと、どっか自分以上のレベルの高いものでないと役には立っていないと思うんですよね。だからコンピュータにそれを望むというか、話し相手になってもらいたいというか。
これなんかプロ棋士である藤井聡太の話をしているようですね。
以下の記事にもあるように、AIが膨大な数のパターンを学習し人間より強くなり、それを人間が学習してさらに強くなろうとする...。
こういった未来が楳図かずおさんには40年前から見えていたのでしょうね。
最近、『14歳』(フォーティーン)を読み直しましたが、面白すぎて一気に読んじゃいました。
チキン・ジョージみたいな生物もいずれ人類は生み出してしまうのでしょうか。
すぎやまこういちのゲーム漂流記2 ゲスト:みうらじゅん
つぎは、私が大好きだったゲーム雑誌「Beep」の最終号(後にBeepメガドライブへと続いていく)である1989年6月号の記事からです。
昨年惜しまれつつ亡くなられたすぎやまこういち氏とイラストレーターでありマルチタレントでもあるみうらじゅん氏との対談です。
今では説明する必要が無い単語「クソゲー」について盛り上がっています。
みうら:カスを掴むのうまいんですよ、僕。すっごく下らないの掴むの、昔から...
すぎやま:それは私も!(笑)じつにクソゲーというヤツ。
みうら:そう、ゲロゲロゲームってやつ、こーゆーのあんまり、言うと、マズイ...。
(中略)
すぎやま:それから「頭脳○艦....」
みうら&すぎやま:ガル!!
みうら:ああぁぁぁ!イタいの掴んでますねぇ(爆笑)。
すぎやま:アレを、定価で!
みうら:僕も定価で買いました(笑)。
すぎやま:中村光一にスゴイバカにされた。
みうら:「ガル」はちょっとイタかったですね。評判っていうか...。
みうら&すぎやま:”頭脳”!って聞いたからー。
みうら:ね!!こらはイケると思って買ったんですよ。
すぎやま:そう!僕も頭脳という名前に賭けた(笑)。
みうら:ところが、ぜんぜん頭脳使ってないでしょ。
すぎやま:ヒドイ!!
今読んでも、笑ってしまいますね。「頭脳戦艦ガル」!
はい、これですね。私も持ってます(笑)。
音楽もちょっとアレな感じで、プレイしてても辛いんですよね。
パーツ100個集める前に、自分がトリップしてしまいます。
この後も対談は続きますが、全部引用したくなるくらい面白いです。
二人のクソゲー愛(笑)満載のインタビューでした。
今回はここまでということで、これからも古い雑誌で面白い記事を見つけたらご紹介したいと思います。
ゲームについては、以下の記事もお読みいただければ幸いです。
それでは、また。